電気代を抑える

エアコンの設定温度で電気代はどれだけ変わるか

冷房・暖房の設定温度を1℃変えると電気代がどれだけ変わるのか、推奨設定の根拠と、設定温度をいじらずに体感を変えるコツを整理しました。

「冷房は28℃、暖房は20℃」と言われても、本当にそれで快適なのか、いくら節約になるのかは実感しづらいものです。本記事では、設定温度と電気代の関係、推奨設定の根拠、設定温度をいじらずに体感を変えるコツを整理します。

設定温度1℃で電気代はどれだけ変わるか

経済産業省・資源エネルギー庁の公開情報では、冷房は設定温度を1℃上げると約10%、暖房は1℃下げると約10%の節電になるとされています。

たとえば、夏に冷房を 27℃ → 28℃ にした場合の家計インパクトをざっくり試算すると:

部屋が複数あり、家族で複数台運転していれば、夏全体で数千円規模の差になります。冬の暖房はさらに消費電力が大きいため、節約効果も大きくなります。

推奨設定温度の根拠

「冷房 28℃、暖房 20℃」の数字は、地球温暖化対策(CO2削減)のための目安として国が推奨しているもので、必ずしも体感の快適性を保証する数字ではありません。

体感は以下で大きく変わります。

つまり、設定温度の数字を絶対視せず、「自分が暑くも寒くもない」温度を起点に、湿度・気流・服装で調整するほうが現実的です。

設定温度をいじらずに体感を変える方法

設定温度を変えずに快適性を上げる方法のうち、効果が大きく実行しやすいものを順に紹介します。

1. サーキュレーターで気流をつくる(冷房)

冷気は下にたまります。サーキュレーターをエアコンと対角線上に置き、天井向きにすると、冷気が部屋全体に循環します。設定温度を 1〜2℃ 上げても同じ体感が得られることが多く、結果として10〜20%の節電になります。

2. 除湿(湿度コントロール)

湿度が 60% を超えると、同じ気温でも体感が暑くなります。冷房を強くするより、除湿で 50〜55% に下げる方が、体感的に涼しく、消費電力も抑えられる場合があります(再熱除湿は除く)。

3. 暖房はサーキュレーターを上向き

暖気は天井にたまります。サーキュレーターを天井に向けて回すと、天井の暖気を床まで降ろせます。冬は床の温度差が大きいため、これだけで体感がかなり変わります。

4. カーテン・ブラインドで日射遮蔽

夏は日射を遮るだけで室温の上昇が 2〜3℃ 違います。レースカーテンより遮光カーテン、さらに外側のすだれ・シェードが効果的です。

5. つけたり消したりより、つけっぱなしが有利な場面

エアコンは、運転開始時に最大の電力を使います。外出 30分以内なら、つけっぱなしの方が安いケースが多くあります。1時間以上の不在なら停止、と覚えるのが目安です。

業者を呼ぶ判断ライン

設定温度を下げてもまったく冷えない、または上げても寒いと感じる場合は、エアコン本体の能力不足や冷媒漏れの可能性があります。

このような場合は、能力サイズの見直し、または修理点検を検討してください。

試したい用品

サーキュレーターは、設定温度を変えずに体感温度を上げ下げできる、節電効果の高い用品です。アイリスオーヤマの上下左右首振りモデルは家庭用の定番です。

関連記事